有坂汀さん
レビュアー:
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ゴリラやチンパンジーのオスにも見られるレイプ・殺し・戦争―これらの事象を通して人間の男が持つ暴力性の謎に迫った本です、自分の中にもこういうものがあると思うと読んでいてぞっとしたことを覚えております。
本書を読み終えたのはもうずいぶんと前の話で、内容がかなりおぼろげになっているのですが、読んだあとはかなりショックを受けたことを覚えております。手に取ってみようと思ったきっかけというのが新聞の書評欄でで見たことだったのですが、それを見た直後からずっとそのまんまほうっておいて、しばらく時間が空いてしまったので、あるときに機会を持って、エイヤッ!と読んでみることにしました。
僕がこうして書いている文章はなぜか女性の読者が多いので、本書についてはあんまり突っ込んだことを書くとドン引きしてしまう恐れがあるので詳しい内容については割愛させていただきますが、本書に記されているような「ドス黒い」男としての側面が自分の中に脈々と存在することを自覚せざるを得ないものがあって、日ごろ自分が社会生活を送る上で前面に出すとさまざまな不利益をこうむるという理由からひた隠しにしているものを白日の下にさらされたような感がありました。
これは以前、僕が東京で生活をしていたときにある方から教わった言葉ですが
『知性と理性が邪魔をしているのでそういうことはできない』
というのがこの本に対する僕のスタンスです。とりあえず、僕が本書に対していえることはそれだけです。しかし、人間極限状態になったら何するかわからないものがある。それもまた、疑いようのない事実でございます…。
僕がこうして書いている文章はなぜか女性の読者が多いので、本書についてはあんまり突っ込んだことを書くとドン引きしてしまう恐れがあるので詳しい内容については割愛させていただきますが、本書に記されているような「ドス黒い」男としての側面が自分の中に脈々と存在することを自覚せざるを得ないものがあって、日ごろ自分が社会生活を送る上で前面に出すとさまざまな不利益をこうむるという理由からひた隠しにしているものを白日の下にさらされたような感がありました。
これは以前、僕が東京で生活をしていたときにある方から教わった言葉ですが
『知性と理性が邪魔をしているのでそういうことはできない』
というのがこの本に対する僕のスタンスです。とりあえず、僕が本書に対していえることはそれだけです。しかし、人間極限状態になったら何するかわからないものがある。それもまた、疑いようのない事実でございます…。
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有坂汀です。偶然立ち寄ったので始めてみることにしました。ここでは私が現在メインで運営しているブログ『誇りを失った豚は、喰われるしかない。』であげた書評をさらにアレンジしてアップしております。
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- 出版社:朝日新聞社
- ページ数:366
- ISBN:9784022576989
- 発売日:2002年10月01日
- 価格:2415円
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