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たけぞう
レビュアー:
これはため息が出ちゃいますねー♪
最近、図書館のお世話になっています。
近所の分館が行きつけで、お姉さん二人が交代で詰めています。
柔らかい感じのお二人で、髪の長いほうの人を勝手に栞子さんと呼んでいます。
短髪のほうは剛力さん。当然、脳内限りのことです。
まあ、タイコ腹オヤジの他愛もない妄想でございます。

だからという訳でもないのですが、予約本を受け取りに行くついでに、数冊手頃な本を借りるようになりました。
ガーデニングとか絵画とか料理とか。
予約本以外にも借りると、自分ばかりじゃなく、家族でも楽しめますしね。
そもそも、予約本なんかで顔を出す人は、どんな本を借りているのか覚えられてしまうらしいですし(おお怖っ

そんな流れではありますが、このまえ借りたこの本が、目が覚めるほど鮮やかでしたので紹介します。配架されていたら、ぜひ一度お手にお取り下さい。

タイトル通り透明水彩の本です。
著者は絵画教室などで教えることがあるそうで、その時の経験も交えながら書かれています。
本を出すとなるとベテランの大御所のイメージがありますが、この本は妙齢の女性です。(妙齢とは、やや落ち着いた年齢の意味で使用しています)
絵からまぶしい感性が伝わってきます。

なんといっても自然体のスタンスがいいんです。
前書きから抜粋します。
この本を手に取られたあなたは きっと水彩画が大好きで
もっともっと好きになりたいと思っているのでしょう。

教室などでよく相談を受けるのは
「色を濁らせないためには?」
「何色と何色を使えば良いの?」
「どこから描けば良いの?」という悩み。

これにはっきりした答えがあるとすれば
水彩画は誰も楽しめないでしょう。
その謎を解く楽しさを味わうのが水彩の良さですから。

だから、とてもフラットな目線なんです。
教えてやるぞ感は微塵もありません。

本書には「描き方の正解」はないけれど、著者の経験から得たちょっとした「コツ」を紹介しているとのこと。
そしてそれが、新しい発見の鍵になって、次のステップへ進む手助けになればと書き留められています。

大半は著者の水彩の作品集で、実作品を用いたスケッチの手順ごとの紹介や、絵筆の動かし方などが紹介されています。

一番驚いたのが光の表現です。
この人は、まず、光の当たるところを薄い黄色で塗ってしまうんですね。
その上に重ね塗りで表現に厚みを持たせていくのです。

塗らない白の技法は知っていましたが、下地に黄色の技法は初めてです。
写真と比べると、必ずしも個別の色が合っている訳ではないのですが、
ポカポカした感じがよく出ていて素晴らしい仕上がりです。

ラフな感じで静物や風景を扱っています。
作品集としても充分楽しめますよ。
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たけぞう
たけぞう さん本が好き!免許皆伝(書評数:1468 件)

ふとしたことで始めた書評書き。読んだ感覚が違うことを知るのは、とても大事だと思うようになりました。本が好き! の場と、参加している皆さんのおかげです。
星の数は自分のお気に入り度で、趣味や主観に基づいています。たとえ自分の趣味に合わなくても、作品の特徴を書評で分かるようにしようと務めています。星が低くても作品がつまらないという意味ではありません。

自己紹介ページの二番目のアドレスは「飲んでみた」の書評です。
三番目のアドレスは「お絵描き書評の部屋」で、皆さんの「描いてみた」が読めます。
四番目のアドレスは「作ってみた」の書評です。
よかったらのぞいてみて下さい。

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この書評へのコメント

  1. 祐太郎2013-12-14 08:00

    >髪の長いほうの人を勝手に栞子さんと呼んでいます。短髪のほうは剛力さん。

    髪が長くても短くても設定上「同一人物」ですが、どちらにタイコ腹は高らかに鳴り出しますか!?w

  2. たけぞう2013-12-14 08:12

    >祐太郎さん
    選ぶなんて畏れ多いことでございます。
    もちろん、どちらもありですよ!

  3. kansas2013-12-14 11:54

    私も栞子と剛力、同一人物だと思いましたw
    ちょっとその方々を見たくなる。

    最近私も図書館にお世話になってます。ビジネス本は高いから図書館があって助かってます。でも小説中心に借りちゃうんですがw

  4. たけぞう2013-12-14 13:39

    >kansasさん
    いやー、毎週しあわせです。ただし暴走すると逮捕されますが orz
    最近は、本を返却に行くと、お願いしなくても予約本を出して頂けるようになりました。
    もう一歩(何がだ
    kansasさんも、そろそろ覚えられ始めていますよ。。

  5. No Image

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